Q,同じオーダーメイド結婚指輪でも鍛造と鋳造製法で違いがありますか?

Q.結婚指輪の製造方法について教えてください

結婚式のスケジュールが決まり、現在妻と一緒に挙式の準備するかたわら、2人でジュエリー店に足を運んで結婚指輪を選んでいる途中です。

今は、ショップの担当者に相談したり、既に結婚している友人からのアドバイスをもらったりしながら探しています。その中で、「製造方法も大切」ということを聞き、長年ウェディングプランナーとしての経験を持つこちらの管理人の方に尋ねるとよいと伺い、今回質問することにしました。

結婚指輪について妻と話し合った結果、結婚指輪にはとことんこだわりたいと思っており、それこそオーダーメイドの結婚指輪を視野に入れています。あとあと後悔しないよう、どんなに些細な情報でも事前に知っておきたいと思っています。タイトルの通り、結婚指輪について製造方法の違いや特徴などを教えてください。よろしくお願いします。

A.主な製造方法を2つご紹介いたします

ご結婚おめでとうございます。結婚指輪を選ぶ際に重視したいポイントといたしましては、デザイン性、価格、それからリングに使用されている素材が主に挙げられますが、同時に製造方法も重要な要素の1つです。

結婚指輪の製造方法は2種類に分けられており、1つは鋳造方法(ちゅうぞうほうほう)、もう1つは「鍛造方法」(たんぞうほうほう)です。鋳造方法の場合、指輪の形となる専用の「型」を作り、その型に指定の金属を流し込み、固めて仕上げる方法を指します。

鋳造方法では、金属を型に流し込んで制作していきますので生産性が高く、多くの指輪がこの方法で製作されております。また、コンピュータを用いてデザインを施すことも可能です。

鋳造方法はものによっては1日で製作が可能ですので、結婚指輪はすぐに欲しいという方におすすめの製造方法です。しかしながら、流し込みの際に気泡の発生や金属の密度にムラが生じてしまうため、耐久性が劣る場合もあるのでご注意ください。

一方、鍛造方法は金属に圧力をかけていき、金属を伸ばしたり曲げたりしながら、指輪を製造する方法を指します。金属の塊を用意、高温で熱したのち職人の手によって指輪を造形していきます。

圧力を加えることで隙間を生じさせない製造を可能としており、鋳造方法よりも強度に仕上がる点は特徴的です。また、複雑な指輪のデザインを制作することが難しい方法ではありますが、製造に関わる職人の手によって時間をかけて製造しますので、仕上がり時の品質には期待できるでしょう。

鍛造法で有名なオーダーメイドの結婚指輪『TANZO』というブランドがありますが、そこでどのように指輪が作られるのかという動画がありますので、ぜひ一度見てみてください。

どちらの方法にも、メリットデメリットがあり、どちらが良い製造方法ということはありません。そのため目的別にあった製造方法を選びましょう。

私からご提案させて頂きますと、結婚指輪は毎日身に着けるものですので、耐久性に優れたものがよろしいかと思っております。また、結婚指輪は比較的シンプルなデザインが多いですが、デザインにもこだわりたいという場合には鍛造法のオーダーメイドで作ることをおすすめします。