初回カウンセリング

重要となる初回のカウンセリング

フリーランスとしてウェディングプランナーの仕事をしてきて一番苦労する点とも言えるのが、最初に顔合わせをすることになる「初回カウンセリング」です。

この最初の打ち合わせのことを企業や施設によっては「ヒアリング」「お打ち合わせ」など別の名称で呼ぶこともありますが、私はこの時に結婚式や披露宴についての認識についてクライアントさんとかなり深い部分まですり合わせを行うということからあえて「カウンセリング」というふうに呼ばせていただいています。

初回のカウンセリングは最初に資料請求などのお引き合いをいただいてすぐに行うようにしており、特に仕事が多く詰まっている時でなければだいたいご連絡いただいてから1週間以内のいずれかの日に行うようにしています。

原則的にはその場には新郎新婦ご両名をお立ち会いいただくようにしているのですが、お仕事の都合などからどうしても両名で来ていただくのが難しい場合にはお一人だけ、もしくはご家族の方に同席をしていただいても構いません。

ですがやはりより信頼感のあるプランニングをするためにも正式な契約をする前にきちんと新郎新婦さんの両名からしっかりと式に対しての希望はお聞きしておきたいと思っています。

この最初のカウンセリングでは挙式までの流れや必要になる費用、決めるべきことといった概要のお話をさせていただくとともに結婚式に望むことといったお二人の本音の部分についてもきちんと教えていただきたいところです。

具体的なカウンセリングでの内容

初回にお話をするカウンセリングの内容をもう少し細かく説明します。

初回のカウンセリングでこちら(プランナー)から必ずご説明をするのが結婚式と披露宴をするためにだいたいいくら位の予算がどこにかかってくるかということです。

大抵の場合新婦さんの方では結婚情報誌などで下調べはしているようですが、どういった施設をいつ利用するかによってどう料金が変化してくるかということはその地域の特性や近隣にある人気施設の存在などによってかなり変わってくるものなので、その点についてもご理解いただいています。

利用が可能な施設が決まってくるとだいたい全体でかかる費用がわかってきますので、そこに衣装代や料理の代金、インテリアや演出をつけたときの料金をざっと上乗せしていきます。

式に対してのご希望がごく一般的な進行によるものを希望されているならそれほど提案は難しくはないのですが、フリーランスのプランナーにご依頼いただくカップルのほとんどの方はなんらかのこだわりを持っていいたりします。

そこでそうしたこだわりを実現するにはいくらくらいの予算がかかるかといったことを考えて解答をするのもプランナーとしての腕になってきます。

最初のカウンセリングでは緊張などもあるのか、本当はもっとやりたい演出があるのに恥ずかしがって口にできなかったりすることもあるのですが、個人的にはなんでも思っていることを口に出してもらった方がありがたく感じます。

これまでにもかなり突飛な提案をされる方もいましたが、そうしたこだわりをどうやって実現させていこうか考えるということもプランナーの仕事をしていて楽しい部分であったりするからです。

実際にこれまであったお話の内容

初回のカウンセリングでどのくらい本音を引き出すことができるかということは、そこから本契約に至るかや、式のあとに高い満足度を得ることができるかということに大きく関わってきます。

これまで実際にあったカウンセリングの内容をいくつか紹介すると、

「二人が出会ったレストランで挙式を挙げたい」

「ワインなど特定の飲食物を自分たちで持ち込みたい」

「屋外で立食をしながら、かつきちんとまとまりのある式にしたい」

などといったことが聞かれました。

逆に「私達らしい式にしたいのだけど、演出などのアイディアが全く浮かばない」といった逆に提案してほしいといった希望をされたこともあります。

本当に細かいことでもよいのでぜひ遠慮なく何でも言ってもらいたいですね。